庭や庭木を長く美しく保つには、どうすればいいでしょうか?当然ですが、きちんとした手入れを行っていくことはとても大事なことです。
では、きちんとした手入れというのは、どうすればできるか?
私たち業者であれば、日々手入れ(狭義では剪定)を実践して、長期的な観察を行い、フィードバックを繰り返す。簡単に言うと、技術的な点は自身の研鑽でしか得られないものです。
そして、技術的なことを体得する中で何となく身についてくるのがセオリー(見解や理論など)です。
この木にこのような手入れを施すと、何年後にはこのようになっている、というところから始まり、寄せ植えになっている場合は、こっちの木にはこのような手入れ、あっちの木にはこういう手入れが適切ではないか、というところに広がり、庭全体としてのバランスの中でどのように手入れしていくかという所に行きつきます。
ですから、「あなたの庭は将来有望か?」どうかを決めるのは、まず、このセオリ―に基づいて、庭や木をどのような形に導くかという方針がきちんとあるかどうかである程度は決まります。例えば、伸びた枝をただ漫然と毎年同じように切り戻すだけの手入れが行われているようなら将来性はないかもしれません。
この庭は、木は一年後にはどうなり、三年後にはどうなり、10年後にはどうなっているのが理想なのかというところが考えられているか?それによって庭の将来性は決まってきます。
庭ごとき、その将来について真剣に考えるなんてことは、あまりないことかもしれませんが、せめて専門家である私たちは、そのことを考えていく必要があると思っています。
あなたが現在依頼されている業者さんは、そのようなことを考えてくれていますか?
当然ですが、植物は生き物です。そして、その生き物の集合体である庭や植栽もまた、たくさんの臓器で成り立つ人と同じ一つの生き物です。
人に教育があるように、庭にも導きが必要です。また、無茶なことを続ければ、命を縮めることにつながります。
同じように庭があるなら、汚かったり、生気を失ったような状態より、綺麗で生き生きとしている方が誰でもいいと思うはずです。そのために、庭の理想の将来について少しだけご自分でも考えて頂き、自分でできない場合は、実践してくれる業者に依頼されることをおすすめします。
ここまでを読んで、「我が家は庭をつくってもらったところに、手入れも頼んでるから大丈夫!」と思った方がいらっしゃるかもしれません。「生みの親が育てている」んだから何の問題もないと。
でも、それは安心できることではないかもしれません。そういう方はこちらもご覧になってください。